絶滅寸前のサイの一種「キタシロサイ」のオスが、アメリカの動物園で死んだ。これで、現在も生存しているキタシロサイは世界で5頭のみになり、絶滅へのカウントダウンが始まっている。
12月14日に死んだキタシロサイは、アメリカのサンディエゴ動物園で飼われていたアンガリフ。推定44歳のオスで、高齢のための自然死とみられるが、検視結果はまだ出ていない。
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キタシロサイは密猟の影響などで野生種は、すでに絶滅。現時点で生存が確認されているのは、サンディエゴ動物園で飼育されている高齢のメス1頭とアフリカの3頭、そしてチェコの動物園の1頭のみだ。
産経ニュースでは、世界自然保護基金(WWF)の解説として、以下のように報じている。
キタシロサイはアフリカで1960年代に約2000頭が生息していたが、中国などで漢方薬の原料として高値で売れる角を狙った密猟が横行し84年に15頭にまで激減した。保護活動により、93年にほぼ2倍まで回復したが、96年から2003年まで生息国のコンゴで激しい内戦が続き、保護活動は頓挫した。
(絶滅まで…あと5頭 密猟・内戦の犠牲 キタシロサイ、米動物園で1頭死ぬ - 産経ニュース 2014/12/17 10:00)
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