パキスタン北西部ペシャワルで12月16日、武装集団が軍関係の学校を襲撃、子供らに向けて乱射した。地元紙DAWNによると、104人が死亡、うち84人は生徒だという。イスラム武装勢力「パキスタン・タリバン運動」(TTP)が犯行を認めた。時事ドットコムは次の通り報じた。
地元報道によると、同日午前、パキスタン軍の制服姿の武装集団5、6人が学校に侵入し、無差別に発砲を開始。駆け付けた治安部隊との間で銃撃戦が展開された。
軍が運営する公立学校で、事件当時は教師や生徒ら約500人が校内にいたとみられる。死亡した生徒らは9~14歳という。
(時事ドットコム:学校襲撃、18人死亡=タリバンが犯行声明-パキスタン・ペシャワル 2014/12/16 17:50)
AP通信などによると、TTPの広報担当者は「パキスタン軍による軍事作戦への報復のために軍の運営している学校を狙った。6回の自爆テロを実行した」と述べたという。
狙われた学校は、軍関係者の子弟らが通い、幼稚園から高校まで一貫教育の教育施設だという。
TTPはイスラム法による統治を掲げて支配地域では女性の教育を禁じており、学校への襲撃を繰り返している。2012年10月には、ノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんを銃撃した。
ハフポスト・インド版によると、カイバル・パクトゥンクワ州知事は、104人がすでに死亡、そのうち84人が子供だと述べた。けが人が多数発生している。
怪我を負って病院に運ばれた生徒の1人は「私たちは机や椅子の下に身をかがめました。彼らは私たちに向かって銃撃し、足や頭を撃たれました」と話した。「しかし私たちは動けませんでした。動いたら、彼らが私たちを殺すだろうから」
「ヘッドライン・トゥデイ」によると、4人のテロリストが銃撃された。そのうちのひとりは学校内に潜伏していたという。
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