大韓航空の趙顕娥(チョ・ヒョナ)前副社長が自社機内で客室乗務員のナッツの出し方が間違っていると激怒し、航空機を引き返させた問題で、韓国国土交通省は12月16日、同社に対し運航停止または課徴金を科すほか、趙氏を検察に告発することを決めた。調査の結果、客室乗務員らへの暴言が確認されたという。聯合ニュースなどが報じた。
同省は、趙氏の指示で責任者を降ろしたことなどについて、乗務員の指揮権限は機長にあるとする航空法に違反すると指摘したが、趙氏の暴力疑惑については確認できなかったとして、検察当局の判断にゆだねるという。
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今後、起訴の是非を判断するため、本格的な事情聴取に入る。趙氏は市民団体からも告発されており、検察は17日の出頭を命じている。趙氏が乗務員らに暴行を加えたとの証言もあり、暴行容疑も念頭に調べるとみられる。
趙氏は5日、ニューヨークの空港で、客室乗務員のマカダミアナッツの出し方に激怒。機内でナッツを勧めた客室乗務員に激しく怒り、飛行機を引き返させてチーフパーサーを飛行機から降ろしていた。騒動は「ナッツ・リターン」と呼ばれ、韓国で波紋が広がっている。
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