ワシントンに本部を置く中東報道研究機関(MEMRI)によると、イスラム国の評議会の兵士が、女性の奴隷の扱いについての身の毛もよだつような「ガイドライン」を発表したと報告している。
「捕虜および奴隷の扱いに関する質疑応答」と題したガイドラインによると、兵士らは処女の女性と、また、思春期前の少女でも「性交に適している」場合はすぐに性交をしてもよいという。兵士と性交する女性の「子宮は汚れなきものでなくてはならない」が、処女でない女性とも性交できる。
また、女性を迫害することは、規律上の理由からのみ許されるとしている。奴隷の売買や譲渡も、「奴隷は資産でしかないとの理由から」許される。
反過激主義を掲げるシンクタンク「キューリアム財団」のチャーリー・ウィンター氏はイギリスの新聞「インディペンデント」に対し、「その内容は、忌まわしく、ショッキングではあるが、驚くことではない。イスラム国の信奉者は、これまでの報告書で奴隷制度を正当化し、合法としている」と述べた。
秋にガイドラインがインターネット上に公開された後、現在イスラム国の支配下にあるイラクのモスルで12月12日、武装集団が印刷版の冊子を配布したと、CNNが報じた。匿名の住民は「ほとんどの人がショックを受けたが、だからといって何ができるというわけでもない」と、CNNに語った。
ワシントン・ポストによると、イスラム国の女性に対する過酷な扱いはこれまでも報告されている。イスラム国の兵士は何千人もの女性を誘拐し、キリスト教の少数派ヤジディ派の女性たちが、性的虐待について証言している。
このガイドラインは、MEMRIが翻訳を公開している。
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
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