トランスジェンダーの女性、葬式で男性として葬られる

アメリカのアイダホ州トゥインフォールズで10月上旬、女性として生活していたトランスジェンダーが、男性として葬られた。葬式では、蓋が開いて顔の見える棺が使われた。

悲しいことばかりの時代だ。私たちの生活もそうだし、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)の人たちに突きつけられた現実もそうだ。LGBTの人たちが、性的マジョリティと同等の権利を持ってもらうにはほど遠い。

さらに悲しいことが起きた。アメリカのアイダホ州トゥインフォールズで10月上旬、女性として生活していたトランスジェンダーが、男性として葬られた。葬式では、蓋が開いて顔の見える棺が使われた。

ジェニファー・ゲーブルさん (32) は、10月9日に脳動脈瘤で急死した。地元のウェルズファーゴ銀行で勤務している最中だった。2007年に法的に名前を変えていたゲーブルさんは、 葬式で一度も「ジェニファー」とは呼んでもらえなかったという。

しかも、彼女が亡くなる直前、ゲーブルさんの家族は髪を短く切らせ、男物のスーツを着せて男装させていたという。また彼女の死亡記事を見ると、家族は法的にジェニファーとして生活した10年間をなかったかのように扱っている

親友のステイシー・ディー・ハドソンさんはフェイスブックに「むかついた」と書き込んだ。「ジェニファーの素晴らしい親友だった母が今日、お葬式に行ってきました。棺の蓋は開かれていて、彼女の髪は短く切られ、男物のスーツを着せられていました。彼女は法的に名前を変えていたのに、どうして彼らは彼女をジェフとして埋葬することなんてできるのでしょうか。本当に悲しいです。ジェン、皆はあなたがいなくて寂しいと思うでしょう。そしてあなたをよく知る人々は、あなたが平安のなかにあると知っているわ」

あなたは、あるいはあなたの愛する人はトランスジェンダーだろうか? こんなことは、あなたたちにも起きてはならないことだ。自分の最期にあたっての希望は弁護士に申し入れて、公式に遺言を記録してもらっておこう。

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

【関連記事】

ハフィントンポスト日本版はFacebook ページでも情報発信しています

注目記事