フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ最終第6戦、NHK杯の第2日目は11月29日、男子フリープログラムが行われ、ショートプログラム(SP)5位の羽生結弦(19=ANA)は151.79、合計229.80となり4位。表彰台を逃したものの、12月にスペイン・バルセロナで開催されるグランプリファイナルへの出場を決めた。
羽生は冒頭の4回転サルコーが2回転となり、後半も予定していたジャンプでも手をつくなど精彩を欠き、得点を伸ばすことはできなかった。演技後のインタビューで、「ケガが言い訳になったことが悔しい」と述べた。
「悔しいです。本当、悔しい。皆さんにこういう演技を見せてしまって申し訳ないなと思っていた。
こうやって『万全の体制ではない』という言葉が言い訳になってしまったことが悔しい。
ケガの影響で練習ができなかったと言われていましたが、これが僕の今の実力だなと思う」
1位となったのはSP3位の村上大介(23=陽進堂)。SPに続きフリーでもミス無しの演技で166.39として、合計で246.07。個人ベストを更新した。
村上大介は、冒頭の4回転ジャンプ2つを含め全てのジャンプを決め、自己ベストを9.01更新。演技を終えた氷上で、両腕を突き上げて喜んだ。
村上は演技後、「今シーズン、スケート人生で2回4回転に挑戦してきれいに飛べたので、プレッシャーが全部落ちた。一昨年のNHK杯では(ケガで)棄権してつらい思いをして、また2年後に、ノーミスで2回演技できてびっくりした。嬉しい」と述べた。
SP1位の無良崇人(むら・たかひと:23=HIROTA)はジャンプのミスが出てフリーは148.16、合計で234.44となり、3位に入った。
最終11番目でフリーに臨んだ無良は、冒頭の4回転ジャンプ、後半の3回転ジャンプでミスが出た。演技後に無良は、プレッシャーが強かったことを明かした。
「最終滑走のプレッシャーというのは、こういうものだなといい経験になった。やりきったという気持ちは強いので次の試合にむけて練習を重ねていきたい。
(今季の安定した成績は)基礎的なところから応用まで幅広く練習を積み重ねてきた結果です。来年同じようなシチュエーションの時にしっかりやれるよう頑張りたい」
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