フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第6戦、NHK杯は11月28日、大阪なみはやドームで開幕する。
けがからの復帰戦に臨む羽生結弦は、27日の公式練習ではジャンプの精彩を欠いたが、練習後の会見では、中国杯の衝突やNHK杯にかける想いを語った。
中国杯での衝突について、「1秒前後の時間差で、自分はいなくなっていたかもしれない」などと振り返った。出場したことついては、アメリカ人医師が診断し、羽生の「ファイナルに行きたい」という意志を尊重したと明かした。
頭から流血したが、本人によると「腕を出して衝撃を和らげることができた」という。米国人医師による脳に異常なしという診断で出場し、2位に。棄権するべきではなかったかという声もあったが、羽生は「連盟やコーチに感謝している。いまここにいる自分の体に感謝したい」と語った。
帰国後の精密検査でも脳に異常はなく、左太ももなど5カ所に全治2~3週間のけがと診断された。「痛くて寝られず、歩くのもつらい時期もあった」。欠場も頭をよぎったが、約1週間前に氷上での練習を再開し、「徐々に感覚が戻ってきた」と出場を決意した。
(羽生結弦「自分はいなくなっていたかも」 衝突事故語る:朝日新聞デジタルより 2014/11/27 21:17)
羽生は「体力は落ちている」として、NHK杯ではショート、フリーともに後半の4回転は飛ばない、レベルを落とした演技構成するという。「頑張って滑りたい」と意気込みを語った。
-意気込みは
羽生 安静の期間が長かったので、少しレベルを落とす構成にしている。頑張って滑りたい。SPは最初に4回転、後半に3回転半、3回転-3回転。曲でのジャンプのタイミングが変わったので、意識して練習してきた。
(羽生結弦「筋肉にダメージが…」一問一答 日刊スポーツより 2014/11/28 00:35)
滑走順も発表され、男子SPの羽生は最終11番目となった。無良崇人(むらたかひと)は10番目。12人で争われる、女子SPで村上佳菜子は10番目、宮原知子は11番目に演技する。
羽生は、NHK杯で3位以内に入れば、12月にスペイン・バルセロナで開催されるグランプリファイナルに出場できる。
【関連記事】
ハフィントンポスト日本版はFacebook ページでも情報発信しています。
ハフィントンポスト日本版はTwitterでも情報発信しています。@HuffPostJapan をフォロー