「仮面女子」と枝野幸男・民主党幹事長が共闘 「努力してもかなわない環境が広がる」【画像】

民主党の枝野幸男幹事長は、秋葉原駅でアイドルグループの「仮面女子」のメンバーから支持を取り付けた。

民主党の枝野幸男幹事長は11月27日、東京・秋葉原駅前の路上でアイドルグループの「仮面女子」のメンバーと対談した。

公式サイトによると、仮面女子は「芸能界に居場所が無くなった【選ばれなかった者達】が集まり、顔を隠すことで個人のアイデンティティを捨て、代償に群れとしての強烈なアイデンティティを手に入れた」ユニットで、メディア露出よりもライブを重視する「地下アイドル」だ。

この日の気温は15度。ホッケーマスクにノースリーブのワンピースといういでたちの6人のメンバーから「頑張ってください」と激励された枝野氏は、「若い人が夢を持って頑張るのはいいこと。皆さんも頑張って」と応じ、メンバーからは「枝野さんを応援します」との支持も取り付けた

アイドルグループ「仮面女子」からTシャツをプレゼントされる民主党の枝野幸男幹事長(中央)=27日午後、東京・JR秋葉原駅前

枝野氏は対談後の演説で、安倍政権で進められている労働派遣法の改正や残業代ゼロ政策などが、衆院選後の国会で再び議論されることをあげ、「このままでは努力してもかなわない環境が広がる」として、次のように訴えた。

「この秋葉原には、仮面女子の皆さんのように、夢に向かって全力で努力している若い人たちが若い人たちがたくさんいます。『努力は必ず報われる』という言葉は、若い人たちが夢に向かって頑張るための言葉です。

しかし、若い皆さんが社会人になって、結婚して家庭を営み、子供を産み育てる、そうした普通の暮らしができるような正規雇用のクチは、細ってしまっている。安倍総理は『自民党政権になって雇用の数を増やした』と威張っていますが、実は正規雇用は減少しており、年収100万、150万、いつクビを切られるかわからない非正規雇用が拡大しています。こんな社会構造の中で、若者に夢を持て、努力は必ず報われるとハッパをかけることは、無責任ではないか。

努力は必ず報われるように、様々な条件を整えてあげる。運悪く努力しても報われない時でも、しっかりとセイフティーネットを張って、再チャレンジの機会をつくる。そうした社会を整えることで、若い皆さんに、夢を持て、努力は必ず報われるんだから頑張れと、ハッパをかけることができるんじゃないでしょうか」

一方で、自民党は25日に発表した公約のなかで、就業者数は「約100万人増加」、賃上げ率が「過去15年で最高」と強調。「経済再生にはこの道しかありません」として、アベノミクスの正当性を説いている。

【関連記事】

ハフィントンポスト日本版はFacebook ページでも情報発信しています

注目記事