アメリカ・ミズーリ州セントルイス郡ファーガソンで丸腰の黒人少年マイケル・ブラウンさん(18)が白人の警察官ダレン・ウィルソン氏に射殺された事件で、11月24日、ミズーリ州の大陪審はウィルソン氏の起訴を見送る決定を下した。セントルイス郡検察の代理人ロバート・マックローチ氏が発表した。
射殺された黒人少年マイケル・ブラウンさん
8月9日、ブラウンさんは丸腰で両手を挙げていたにもかかわらず警官に射殺され、抗議デモが相次いでいた。デモは大陪審の裁定を機に再び勢いを増しており、ミズーリ州のジェイ・ニクソン知事は17日に、ミズーリ州に緊急事態宣言を発令していた。また、FBI(連邦捜査局)もおよそ100人の職員をファーガソンに派遣している。
ハフポストUS版のライアン・J・ライリー記者は23日、次のように報じた。
地元警察は23日、ファーガソンで行われていたデモの最中にジャーナリストを逮捕した。大陪審の裁定をきっかけとして再び緊張が高まるのではという憶測が飛び交っている。
今回の逮捕によって、地元警察のジェリー・ロー警部補が現在主導して行っているデモ対策が台なしになりかねない。彼はデモ隊に対して警察の職務をわきまえ、物議を醸さない方法で対処していた。警察は輪番で警官を派遣してデモ隊に対処していたが、ロー警部補は22日の当番だった。ロー警部補は地元警察の外に集まった抗議デモの人間たちと常に対話し、状況がエスカレートしないように対応していた姿勢が評価されていた。しかしロー警部補が非番の日に、警察が攻撃的になる結果を招いてしまったようだ。
オバマ大統領はABCニュースのインタビューで、抗議デモの参加者に対して、大陪審の裁定にかかわらず平静を保つように呼びかけていた。
「この国では、あらゆる人の考え方が許容される。しかしいかなる出来事が起きても暴力を使う理由にはならない。それは法に反し、自分たちのあり方に反するものだ」
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
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