ギリシャのカロロス・パプーリアス大統領は、11月20日にハフィントンポストのプレジデント兼編集長のアリアナ・ハフィントンと行った対談の中で、同国の財政危機に金融引き締め策を要求している国際通貨基金(IMF)や欧州委員会、欧州中央銀行などいわゆる「トロイカ」と呼ばれる関連機関を痛烈に批判した。
アリアナ編集長との対談の中で、パプーリアス大統領は、「トロイカ」の姿勢を批判し、次回のギリシャ政府との協議では、当該機関の要求は特に厳しいものになると述べた。パプーリアスは、トロイカ体制がしばしば「ケチで卑劣な態度」だと述べ、その振る舞いは「国民に語りかけるどころか、まるで岩に語りかけているようだ」と語った。
かねてより、アリアナ編集長は、ギリシャ国民はトロイカ体制の要求に徹底して "No" と言うべきだと主張してきた。
「ギリシャは非常に困難な局面に立たされています。もし個人的な意見を述べさせていただくとすれば、私たちがトロイカ体制に 'No' と言うことは重要だと思います」と、ハフィントンは言う。「私たちが 'No' を突きつけたことは、ムッソリーニに対しては決定的な影響を与えました。今回も同じだと言うつもりは全くありません。しかし、今、国民を最優先にすることは大切だと思うのです。多くの人々が苦しんでいるのですから」と、彼女は語った。
アリアナ編集長とパプーリアス大統領の対談は、和やかで打ち解けた雰囲気の中で行われた。アリアナ編集長は大統領に対して、彼女の父コスタス・スタシノポウロスが書いた本を贈った。この本の中では、彼が対ナチスのレジスタンスに参加した体験が綴られている。
同時に彼女は、自身の新著 「サード・メトリック」 のギリシャ語の翻訳本も大統領に贈った。
パプーリアス大統領は、ハフポストギリシャ版の立ち上げについても熱弁を振るい、アリアナ編集長は素晴らしいスタッフの人選を行ったと称賛した。
この記事はハフポストギリシャ版に掲載され、英訳されたを翻訳しました。
【関連記事】
ハフィントンポスト日本版はFacebook ページでも情報発信しています。
ハフィントンポスト日本版はTwitterでも情報発信しています。@HuffPostJapan をフォロー