12月14日の投開票が見込まれている次期衆院選、あの人は出るのか、出ないのか? 元閣僚、知事経験者…。11月20日時点で立候補を巡る去就がはっきりした人たちの動向をまとめた。
■元外相の田中真紀子氏「二足のわらじを履くことは難しい」
職員に拍手で見送られる田中真紀子前文部科学相=2012年12月27日午前、東京・霞が関の文部科学省
民主党の田中真紀子元外相(70)が、次期衆院選に立候補しない意向を海江田万里代表に伝えていたと、同党の枝野幸男幹事長が11月20日の記者会見で明らかにした。
田中氏は立候補しない理由について、地元の越後交通で会長を務め、東京造形大学で客員教授を担っていることに触れて、「二足のわらじを履くことは難しい」と説明しているという。
田中氏は田中角栄・元首相の長女。1993年の衆院選で自民党から初当選。94年の村山内閣で、科学技術庁長官となり、1年生議員としては異例の入閣を果たした。2001年小泉内閣で外相を務めたが、02年に秘書給与流用疑惑が発覚し、議員辞職した。
無所属を経て民主党に移り、2012年の第3次野田改造内閣で文科相として閣僚に返り咲いた。旧新潟3区と現在の新潟5区で計6回の連続当選をしたが、2012年12月の衆院選で敗れ、議席を失っていた。
■元官房長官の仙谷由人氏「若い人に戦ってもらうのがベター」
内外情勢調査会で講演する民主党の仙谷由人政調会長代行(東京・千代田区の帝国ホテル)撮影日:2011年11月07日(時事通信社)
民主党の仙谷由人(せんごくよしと)・元官房長官(68)は11月18日夜、徳島市内で記者会見した。「政権交代可能な非自民勢力を結集するためには、若い人に戦ってもらうのがベターだ」と話し、次期衆院選に立候補しない考えを正式に表明した。民主党徳島県連は同日、徳島1区の後継として、元職の仁木博文氏(48)の擁立を決めた。
仙谷氏は1990年の衆院選で旧社会党から初当選し、当選6回。菅内閣で官房長官に就任したが、中国漁船衝突事件への対応が不適切として参院で問責決議を受けたことがある。田中氏と同様に、2012年12月の衆院選で敗れていた。
■元環境相の松本龍氏「結論として出馬しない」
2010年、環境相を務めていた当時の松本龍氏(Ronaldo Schemidt/AFP/Getty Images)
民主党の松本龍・元環境相(63)も、次期衆院選に出馬しないことを10月21日に表明している。松本氏は毎日新聞の取材に対し「(前回衆院選から)1年10カ月さまざまなことを見て、考えてきた。結論として出馬しないと思い至った」とコメントした。
松本氏は1990年に衆院選で初当選して以降、衆院議員を連続7期務めた。菅内閣で環境相を務めたが、復興担当相として東日本大震災の被災地を訪れた際に、宮城県庁で「知恵を出さないやつは助けない」などと発言。猛反発を受けたことで、2011年7月に就任9日目で辞任。その後の衆院選で落選していた。
■元県知事の東国原氏、嘉田氏も立候補せず
左が2013年12月に会見を開いた東国原英夫氏(niconico)、右は2012年12月の嘉田由紀子氏(GETTY IMAGES)
前宮崎県知事で2013年12月に衆院議員を辞職した東国原英夫氏(57)は、11月20日、次期衆院選の出馬について「ないです」と否定した。東京・新宿のカプセルホテル「安心お宿」新宿南口店の1日PR大使を務めた際に報道陣の質問に答えたという。
また、前滋賀県知事で前回の衆院選で「日本未来の党」を結成した嘉田由紀子氏(64)も11月17日、「出馬は考えていない」と明言した。
■石原慎太郎氏は比例で立候補へ
2012年12月4日、衆院選に向けて街頭演説をする石原慎太郎氏
政界引退を示唆していた「次世代の党」の石原慎太郎最高顧問(82)は、次期衆院選に立候補することを明言した。11月18日、「私は出ます。出る限りは東京の比例代表で必ず人を通します」と記者団に述べた。比例代表東京ブロックで擁立される方針だ。
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