ハフポストの英文記事から、最新の時事英語や知って得するキーフレーズをピックアップしてご紹介します。
執筆者:丸橋 勇
先週のショッキングな出来事といえば、やはりフィギュアスケートのグランプリシリーズ中国杯大会の男子フリーの直前練習で羽生結弦選手と中国の閻涵(えんかん)選手の衝突でしょう。ハフィントンポストUS版でも大きな衝撃を持って報じられております。
【例文】
Hockey's Got Nothin' On Figure Skaters' Bloody Collision
[以下抜粋]
Two figure skaters collided during warmups at the Lexus Cup of China in Shanghai on Saturday, falling dazed to the ice.
Yuzuru Hanyu of Japan and Han Yan of China did not see the other coming as they slammed into each other, Ice Network video shows above. When Hanyu finally got to his feet, blood could be seen dripping down his neck from a nasty cut on his chin as spectators cover their mouths in shock.
After getting checked out off the ice, Hanyu resumed his warmup and appeared disoriented, NBC reported.
【今週のポイント】
got nothing on
「~に勝るところは少しもない」の意。
【その他のキーフレーズ】
collided
「衝突した」の意。crashedを使う人もいますが、厳密に言うとcrashは一つの動いている物体が静止している物体に衝突した場合に使い、collideは、二つの動いている物体同士が衝突した場合に使います。
warmups
「準備運動」の意。準備運動の中で複数の運動をするので、複数形を使います。
fall dazed
dazedで「放心状態」の意ですが、ここでは、「意識がもうろうとしながら」くらいの方が適切ではないかと思います。dazedの同義語としてstunnedを同じように使うことができます。
slammed into each other
slamで「激しく打つ」、「たたきつける」という意味があるので、ここでは、collideの同義語として使っています。
nasty cut
nastyは、「不快な」、「汚らわしい」、「意地の悪い」等の意味がありますが、nasty cutで「ひどい切り傷」という意味になります。
checked out
check outには、「(機械などを)点検する」という意味があることから、ここでは、「検査した」が適切でしょう。ちなみに、「健康診断」は、checkupです。
【今回の例文の仮訳】
二人のフィギュアスケート選手の血だらけの衝突は、アイスホッケーの激しさに負けていない
上海で行われていたフィギュアスケートの中国大会の準備運動中に、二人の選手が衝突して意識がもうろうとなりながら氷上に倒れた。
Ice Networkのビデオでわかるように、日本の羽生結弦選手と中国の閻涵選手は、 お互いのことが見えていなかったので、激しくぶつかり合った。羽生選手がやっと立ち上がった時、顎のひどい切り傷から血が首に流れているのが見えて、観客が驚きのあまり口を手で塞いだ。
羽生選手は、リンクから離れて検査を受けた後、再び準備運動を開始したが、もうろうとしているようだったとNBC放送が伝えた。
執筆者
丸橋 勇(フリー通訳・翻訳業)
同時通訳者だった父親の関係で幼児期から10年間米国滞在。慶応義塾大学文学部。外資系企業等の勤務を経て、26歳で 独立し以来約30年間フリーの通訳・翻訳家として活躍。主な業務内容は、ビジネス系・技術系・学術系通訳及びドキュメントの翻訳。
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