「可愛いって言われるなんて、女性にとっては最高のほめ言葉じゃないか」ある男性コメンテーターがニュース番組でこう発言した。大昔の話ではない。2014年の出来事だ。
アメリカCNNのニュースキャスター、フレドリッカ・ウィットフィールドが司会を務める11月2日の番組で、話題となった、一人でニューヨークを歩く女性が何時間も嫌がらせに耐え続ける「ストリート・ハラスメント」の実験動画について討論が行われた。路上でのハラスメント撲滅を掲げる団体である「Hollaback!」が作成したこの動画は、称賛を受けた一方で一部の人たちの不興を買った。男性コメンテーターのスティーブ・サンタガティは、まさにその一人だ。作家で自称「デート専門家」の彼は、ウィットフィールドの番組でこの動画に対して激しく批判した。その発言はとてつもない無神経で、無知をさらし、恥知らずで、最悪な女性嫌悪に満ちていた。
「これは、この種の(ハラスメントの)話題に対してやりたい放題やっているフェミニストたちがやっているだけ。君たちだってこんなことやるだろ。僕だってこんなことやってみたいよ。でも、この動画はやりすぎだよ」とサンタガティは言った。「これは『オオカミ少年』みたいなもので、次は何のハラスメントを言い出すんだ、って感じだな」
サガンティはさらに、「女性が道で声を掛けられたくないなら、強い女を演じろよ。そして声を掛けてくる男たちに『失せろ』と言うべきでしょ?」と言った。
ニューヨークで活動するコメディアンのアマンダ・シールズは、このCNNの番組内で最初から最後までサガンティと言い争い、彼の発言を痛烈に批判した。
「この前、実際にそう振る舞った女性がデトロイトで殺されたでしょ!」と彼女は言った。27歳のメアリー・スピアーズさんは、男に電話番号を教えるのを拒否して銃殺された。「あなた、一体自分が何を言っているのか分かってる?」
その後、サガンティはシールズに「だったら銃を買え」と言い放ち、「しつけが悪いんだよ」と支離滅裂な文句を言い始めた。全編は上の動画から。
この記事はハフポストUS版に掲載されたものです。
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