民主的な選挙を求める抗議デモが続いている香港に、北朝鮮の金正恩・第1書記がやってきた!?
デモ開始から5週間目の週末となった10月31日、ハロウィンの日を迎えた香港に、金正恩氏のそっくりさんが登場した。民主化デモを支持するためにやってきたという。ウォール・ストリート・ジャーナルなどが報じた。
この日、香港警察の広報担当者はデモ参加者に対して、ハロウィンを利用して身元を隠して公の秩序を害することがないようにと警告。「万が一、秩序を害するようなことがあれば警察は毅然と強制措置をとる」としていた。
抗議者の中には、ゾンビや魔女に扮してキャンディーを配るものもいたが、比較的穏やかな雰囲気の中、金正恩氏の格好をしたハワードさんが杖をつきながら現れた。
ロイターによると、ハワードさんは35歳。オーストラリアに住む中国人で、職業はミュージシャンだという。
ハワードさんは「(民主的な選挙をさせない)中国共産党は、香港の人を侮辱している。我々は、我々が選ぶ人に投票する権利がある。香港はそんなおかしいことを受け入れる街だと思うか?だから私は香港に仮装してやってきたんだ。なぜ香港の人々がここに集まっているのか、なぜ香港の人々が怒っているのかをもう一度思い出させるために。」と述べた。
香港に住むジャーナリスト、トム・グランディさんのブログによると、ハワードさんは北朝鮮での選挙システムが、あらかじめ決められた候補者に投票するシステムであることを指摘し、2017年に予定される香港の選挙について「北朝鮮やイランとさほど変わらない」と話したという。香港の選挙でも、北京が事前に決めた2〜3人の候補者しか立候補が認められないためだ。
なお、ハワードさんが金正恩氏に扮する様子を、CNNが動画で紹介している
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