韓国客船「セウォル号」沈没事故で、乗客らの救助を怠ったとして殺人罪などに問われた船長イ・ジュンソク被告に対して光州地検は10月27日、死刑を求刑した。
運航担当乗組員15人に対する論告求刑公判の中では、このほか1等航海士ら3人に無期懲役、残りの11人に対しては、懲役15~30年の求刑となった。
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起訴状によると、イ被告と1等航海士らは、事故直後に乗客らの救助を主導する義務があったのに、必要な措置を取らなかった。「乗客らを放置すれば死ぬかもしれない」と認識しながら、「仕方がない」と考えて自分たちが先に脱出し、乗客らを死亡させたとされる。イ被告は殺意はなかったと主張し、殺人罪については否認している。
(時事ドットコム:検察、船長に死刑求刑=1等航海士らへ無期懲役-韓国客船沈没 2014/10/27 17:10)
セウォル号は、4月16日に 韓国南西部の珍島沖で沈没。乗員乗客ら304人が行方不明、10月25日までに294人の遺体が引き上げられた。
沈没中のセウォル号の船内では乗客に向けては「客室に待機してください」と案内放送で繰り返す一方で、イ船長らは乗客の救助を行わず、救助艇に乗って脱出した疑いが持たれている。
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