民主的な選挙を求める抗議デモが続いている香港。 学生などの民主派団体は10月24日、21日の香港政府との対話で、政府側が行った提案について、26日夜に占拠を続けている路上で市民投票をすることを明らかにした。27日に政府へ結果を連絡するという。ロイターなどが報じた。
10月21日夜、香港政府の幹部と民主派団体の代表が初めての対話を行われ、2時間に及ぶ対話の中で、団体側は2017年の行政長官選挙を巡る中国の決定の撤回を求めたが、政府側は受け入れられないという立場を強調。対話は物別れに終わり、学生側はデモ隊に道路の占拠継続を呼びかけていた。
デモで中心的な役割を果たしている、学生団体「学連」の周永康(アレックス・チョウ)秘書長は、市民投票を通じて「我々全員の意見を政府に聞かせ、何を求めているか伝えよう」などと語ったという。
学生団体「学連」の周永康(アレックス・チョウ)秘書長はデモ参加者に対し「政府はいつも、学生は(デモ隊が集結する)『傘広場』の人々や香港市民の意見を代弁していないと言う」と主張。「ならば、われわれ全員の意見を政府に聞かせ、何を求めているのかをはっきりと伝えよう」と述べた。
(香港の民主派団体が市民投票へ、政府提案めぐり Reutersより 2014/10/24 15:31)
■行政長官選挙、中国政府に都合のいい人間しか立候補が不可能
民主化を求めるデモが激化したのは、香港トップの行政長官を決める選挙制度が、中国の国会に当たる「全人代」で8月31日に確定したことが原因だ。
最大3人の候補者を選ぶのは約1200人の「指名委員会」で、委員の任命は中国が影響力を持っている。そのため、行政長官は市民の投票で選ばれるが、中国政府に都合のいい人間しか立候補できない仕組みになっていた。
これに対し、デモ隊を組織する民主派のグループは、一定数の市民の支持があれば誰でも立候補できる「住民指名」の制度の導入を求めている。
■雨傘革命、抗議デモ続く香港 路上はいま――
9月28日に始まった抗議デモは、4週間近く経ったいまも続いている。19〜23日に撮影された路上のいまを写真で伝える。
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