ラーガルフリョゥトルムリン(Lagarfljótsormurinn)はアイスランドの湖に住んでいるとされる伝説の怪物と言われ、1345年に初めてその存在を報告されている。このラーガルフリョゥトルムリンが本当に見つかったというのであれば、もうネス湖のネッシーに誰も関心を持たないかもしれない。
2012年、このラーガルフリョゥトルムリンをとらえたとされる映像が発表された。この映像が本物であるかどうかを調査するため、13人の調査委員がアイスランドに招集された。そしてこの不鮮明な映像を調べた調査委員会は、賛成票が7票という僅差で、映像に写っているのはラーガルフリョゥトルムリンである、と結論づけた。
ラーガルフリョゥトルムリンとされる映像
アメリカのオンラインマガジン「Slate」 によると、フィンランドの研究者が、この映像に写っているものは氷で固まった魚の網であるとすでに結論が出されていたにもかかわらず、この委員会が新たな決定を下したことで、映像の撮影者に少額の報酬金が渡されることになったという。
一方で、この決定は明らかにアイスランドへのクリプトツーリズム(未確認生物を見に行くための観光)を誘致することが目的の、見え透いた作り話だという批判の声もあがっている。
ラーガルフリョゥトルムリンの映像はニセモノであったほうがいいのかもしれない。というのも、伝説によると氷で覆われた虫のような姿をしたこのモンスターは、大災害の前兆であるとも言われているからだ。
アイスランドでは2010年に大規模な火山の爆発が起こり、ヨーロッパとの間の交通が混乱した。また最近ではバルダルブンガ(Bardarbunga )火山が爆発、溶岩を噴出し、余震が続いている。
ラーガルフリョゥトルムリン、お願いだからこれ以上の災害は起こさないでほしい。
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
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