10月20日、プロ野球パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第6戦が行われ、ソフトバンクが4−1で日ハムを下し、日本シリーズ進出を決めた。
日ハムのベテラン外野手、稲葉篤紀(42)は今シーズン限りでの引退を表明しており、現役最後の試合となった。試合後、自らのチームだけでなく、敵チームのソフトバンクの選手からも胴上げされた。
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まさかのサプライズに、日本ハム・稲葉は号泣した。試合後、左翼席のファンにあいさつを済ませると、ソフトバンクのナインも駆け寄ってきた。両軍入り乱れての胴上げ。5度宙を舞った。
「一緒に戦ってきた相手からも胴上げしてもらって、うれしかった。(ソフトバンク)ファンも“稲葉コール”で応援してくれて、素晴らしい野球人生を送れた」
(ハム終戦もサプライズ 両軍で稲葉胴上げ「素晴らしい野球人生」 ― スポニチ Sponichi Annex 野球 2014/10/21 05:30)
この話には、伏線がある。2年前の同じ舞台、CSファイナルで日ハムがソフトバンクを下した後のこと。その試合限りで引退となる、ソフトバンクのスター選手、小久保裕紀に駆け寄って花束を渡したのが稲葉、その人だった。
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稲葉は愛知県出身。1995年に法政大学からヤクルトに入団。走攻守揃った外野手として活躍し、2005年シーズンから日ハムに移籍。首位打者、ベストナイン、ゴールデングラブ賞などを獲得し、2012年には2000本安打も達成した。
小久保と稲葉。名選手が名選手を送り、そしてまた送られる――。2年の時を超えて、試合後の球場に両チームの思いが胴上げとなって現れた。
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