安倍改造内閣の花形閣僚として経済産業相に抜擢(ばってき)されて1カ月余り。小渕優子経産相がついに辞任に追い込まれた。自民党幹部は早期辞任が避けられなかったとの見方を示した。一方、野党や政治評論家からは、安倍首相の任命責任を問う声が出ている。
自民党参議院の幹部は20日、ハフポスト日本版の取材に対し、「説明がつかないし、(内閣)支持率に影響するから」と述べ、辞任がやむを得なかったとの見方を示した。小渕氏が属する額賀派をはじめとする党内のハト派の基盤の弱さが、小渕氏の早期辞任につながったのではないかとの見方については、「そんなことはない」と述べ、否定した。
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政治評論家の森田実氏も同日、ハフポスト日本版の取材に応じ、「国会議員の事務所としてあまりにもずさん。議員本人や事務所の中心メンバーは、政治資金規正法違反や公職選挙法違反など全部知っていないといけないのに、それがまったくなっていなかった」と指摘、「昔と違い、派閥が形骸化し、(政治資金や公職選挙法についての)教育係がいなくなってしまった」と述べた。このため、「今後も次々と同様の問題が起きる可能性が高い。活火山のようにうごめいている」と話した。
そのうえで、森田氏は「女性閣僚登用という華やかなイメージを売り物に、小渕氏の『身体検査』を十分せずに任命した安倍首相の責任は大きい」と述べ、安倍内閣支持率の低下は必至との見方を示した。
「うちわ」問題で揺れる松島みどり法相の進退については、「あれはどう見てもうちわ。刑事告発を受けている中、公職選挙法違反容疑で辞任することは必至」と述べた。
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