喜納昌吉氏、沖縄県知事選に出馬表明 立候補予定者4人に

11月の沖縄県知事選に、民主党の元参議院議員の喜納昌吉氏(66)が立候補することを表明した。知事選挙にはこのほか3人が立候補を表明している。
時事通信社

11月の沖縄県知事選に、民主党沖縄県連代表で元参議院議員の喜納昌吉氏(66)が9月24日、立候補することを表明した。知事選挙にはこれまで、現職の仲井真弘多知事(75)と那覇市の翁長雄志市長(63)、さらに下地幹郎元郵政民営化担当相(53)の3人が立候補を表明している。

喜納氏は立候補にあたり、知事選の最大の争点となるアメリカ軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の同県名護市辺野古への移設計画について、仲井真知事による辺野古の埋め立て承認を「撤回する」としている。毎日新聞などが報じた。

民主党本部は沖縄県知事選に自主投票で臨むことを検討し、県連による喜納氏の公認申請を拒否。党方針に従わなかった場合は処分も辞さない構えだが、喜納氏は那覇市で開いた記者会見で「除名されても出る」と断言した。

米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への県内移設計画について、喜納氏は「辺野古の埋め立て承認撤回という世論を裏切ってはいけない」と述べ、昨年末の仲井真弘多(ひろかず)知事(75)による埋め立て申請承認の撤回を公約に掲げる考えを示した。

(毎日新聞「沖縄県知事選:喜納昌吉・元参院議員が出馬表明」より 2014/09/24 22:06)

喜納氏は「ハイサイおじさん」「花―すべての人の心に花を」などの曲で知られる歌手でもあり、基地反対運動にも加わってきた

■仲井真知事に3人が挑む構図

民主党は知事選を自主投票とする方針。知事選では、那覇市の翁長市長が辺野古移設に「反対」して立候補を表明しているが、喜納氏の「撤回」はこれよりも踏み込んだ形だ。

民主党の最大の支持団体である連合は19日、翁長氏の推薦を決定している。翁長氏は、共産や社民など県議会の野党会派や自民党から除名された一部の那覇市議らから支援を受けている

また、辺野古移設を容認して埋め立てを承認した現職の仲井真知事が立候補を表明していて、自民党が推薦している。仲井真氏は移設推進の立場を取っている。

さらに、元郵政民営化担当相の下地氏が、移設問題について県民投票での決着を訴え、政党の支援を受けずに立候補することを表明している。

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