韓国・仁川で開かれているアジア大会のバスケットボール女子で9月24日、カタール代表が、イスラム教徒の女性が髪などを覆うスカーフ「ヒジャブ」(ヘジャブ)の試合中の着用を禁じられたため、1次リーグ初戦のモンゴル戦を放棄した。MSN産経ニュースなどが報じた。
大会の公式情報ページで、アマル・モハメド選手は「大会前は着用可能と聞いていた。禁止の理由が分からない。大会側が決定を変えるまで試合には出ない」と述べた。試合は規定により20-0でモンゴルの勝利となった。
大会組織委員会の広報担当者は「組織委としては着用をOKしたはず。問題を調査しているが、国際バスケットボール連盟のルールに抵触するようだ」と話した。アジア・オリンピック評議会(OCA)は「選手の権利が最優先されるべきだ」などと選手を擁護する声明を出した。
(MSN産経ニュース「【アジア大会】ヒジャブ禁止で試合放棄 バスケット女子」より 2014/09/25 09:32)
カタール選手の1人は大会の公式情報サイトで、「(ヒジャブ)禁止は知っていた。国際連盟が規定を変えるのを後押しするためにここに来なければならなかった」と話した。カタールは残り3試合も着用が認められなければ放棄するという。
今大会はヒジャブを着用する選手がいるサッカー女子のヨルダンが、日本と対戦した。また、ボート競技でもヒジャブ着用のイランが銅メダルを獲得している。
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