カリフォルニアが干からびつつある。
「これは大問題だ」。カリフォルニア州のジェリー・ブラウン知事は9月16日(現地時間)、同州で初めてとなる、地下水くみ上げを規制する3法案への署名式でそう述べた。
9月16日時点で、同州のほぼ60%が「異常な旱魃(かんばつ)」(D4)に直面している。このD4とは、旱魃情報提供サイト「アメリカ旱魃モニター」が設定するなかで、最も深刻なレベルだ。
ボトル入り飲料水の配給を受けている地域もある(同州中部トゥーレアリ郡イーストポータービルの一部では、井戸が枯れ、8月末までの数カ月間、水道が使えない世帯があった)。作物の収穫減によって8億ドルの損害が予想される農業地域もある。また、同州北部では、9月半ばに山火事が発生した。
カリフォルニアの絶望的な状況を十分に理解できるよう、ハフポストUS版は、旱魃前と後を比較できるGIF画像を6点作成した。これを見れば、旱魃が、わずか3年でカリフォルニアをどれほど乾燥させたのかがわかるはずだ。
オロビル湖の上に架かる「グリーンブリッジ」。向こう側にはビドウェル・マリーナが見える。2011年7月20日に撮影された写真と、2014年8月19日の写真を比較すると、オロビル湖の水位が大幅に低下しているのがわかる。
オロビル湖の上に架かるグリーンブリッジ。別の方角から見た写真。2011年7月20日と2014年8月19日を比較。
ヨットなどが繋留されている、オロビル湖畔のビドウェル・マリーナ。2011年7月20日では豊かな水に恵まれていたが、2014年8月19日の写真では、旱魃の影響がはっきりと見て取れる。
オロビル湖畔のビドウェル・マリーナ。2011年7月20日と比較すると、2014年8月19日の写真では、かなり干上がっている。
オロビル湖の一角、ビドウェル・マリーナ近くに架かるグリーンブリッジ。2011年7月20日に撮影された写真では水が豊かに存在するが、2014年8月19日の写真では、細い川のようになっている。
カリフォルニア州のフォルサム湖にあるフォルサム・ダムの様子。2011年7月20日の写真と、2014年8月19日の写真を比較すると、旱魃の影響がはっきりわかる。
文末のスライドショーでは、乾燥しきった貯水池の写真や、アパートメントの前の芝生を「水やりが不要な人工芝」に変える労働者の写真などを見ることができる。
[Lydia O'Connor and Chris McGonigal(English) 日本語版:遠藤康子/ガリレオ]
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