NHK連続テレビ小説のバトンタッチ・セレモニーが9月18日、NHK大阪放送局で行われ、「花子とアン」のヒロイン・村岡花子役の吉高由里子と、9月29日スタートの次作「マッサン」で主役夫婦を演じる、亀山政春(マッサン)役の玉山鉄二と亀山エリー役のシャーロット・ケイト・フォックスが参加した。毎日新聞などが報じた。
花束を交換した後、吉高さんは「応援していますので頑張ってください」とエールを送り、「長距離走が終わった気分」とこの半年を振り返った。フォックスさんは猛特訓中の日本語と英語を交え、「お疲れさまでした。ちょっとうらやましい。同じ朝ドラにチャレンジする機会をもらって光栄です」と応じた。
(毎日新聞『バトンタッチ式:吉高さんから「マッサン」とエリーに』より 2014/09/18 18:34)
「マッサン」は、大正時代に国際結婚した夫婦の物語。玉山とシャーロットの仲睦まじい様子に、吉高は「すごい夫婦だなって、ちょっと嫉妬しちゃう」などと笑顔を見せた。
「花子とアン」は、9月27日に最終回を迎え、9月29日からは「マッサン」の放送がスタートする。「マッサン」とはどんなドラマなのか。以下に、簡単なあらすじや登場人物を紹介する。
「マッサン」の主人公である亀山政春とエリー夫妻のモデルは、ニッカウヰスキー創業者の竹鶴政孝とリタ夫妻。ドラマは、ウイスキーの製造技術を学ぶためにスコットランドに渡ったマッサンが、現地の女性エリーと国際結婚し、2人で帰国するところからスタートする。帰国後は、広島で代々酒屋を営むマッサンの家族との騒動や、慣れない日本の暮らしに戸惑いながらも奮闘するエリーの姿が描かれる。
不況を乗り越え、日本初の国産ウイスキーを作った2人は、エリーの故郷・スコットランドに似た北海道の大地でゼロからウイスキー作りに挑戦するという。
玉山は、マッサンの役について、共演者から「ウイスキーとエリー以外はダメ男」といわれたとNHKの公式サイトで明かしている。マッサンは「とにかく不器用」としながら、「しょうがないと思いつつ愛してもらえばいい。国民みんなに愛される夫婦になればいいなと願っています」と抱負を語った。
このドラマは、いわゆる“朝ドラ”の王道ヒーロー・ヒロインの描き方ではないと思うんですね。どこか人間的に欠落しているマッサンという男が、エリーの愛に支えられ、夢に向かって一歩ずつ上り詰めていくサクセスストーリーだと思っています。
相武紗季さん(田中優子役)が「マッサンって、ウイスキーとエリー以外はダメ男だよね」って言ってたんですけど、まさにその通り(笑)。夢とエリー以外は何も見えてないから、空気も読めないし、ワキも甘い。直線でしか物事を捉えられないがゆえの遠回りをしたり、とにかく不器用です。(中略)
「あんなバカな男だけど、一生懸命やってる姿はなんか笑えるんだよね」とか、しょうがないなと思いつつ愛してもらえればいい。マッサンとエリーが、国民みんなに愛されるような夫婦になればいいなと願っています。(『NHK連続テレビ小説「マッサン」』玉山鉄二インタビューより)
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