イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」は21日までに、トルコとの国境に近いシリア北部の町アインアルアラブ(クルド名、コバニ)や周辺の村を制圧した。
国連によると、トルコに越境したクルド人避難民の数は10万人を超えた可能性があり、今後も増える見通しだ。
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コバニや周辺地域から逃れたクルド人住民によると、イスラム国は制圧した地域で住民を年齢問わず処刑し、隷属を強いているという。
20日にコバニを訪れたトルコの親クルド政党HDPのイブラヒム・ビニチ氏はロイターに対し、「これは戦争というより大虐殺だ。彼ら(イスラム国)は村に押し入って1─2人の首を切断し、村人に見せつけている」と説明。「実に恥ずべき人道状況だ」と述べ、国際社会による介入を求めた。[シュリュジュ(トルコ)/ベイルート 21日 ロイター]
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