9月19日、Appleの新型スマホ「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」の2機種が発売された。6月にオープンしたばかりの直営店、アップルストア表参道には1000人を超えるファンが行列を作り、開店直前にはおよそ1キロ先の外苑前にまで達していた。
Appleはすでに予約だけで400万台を超えたと発表しており、iPhoneの人気は根強い。販売開始となった朝8時には、店員からハイタッチで迎えられた行列客が次々と店内に入り、新しいiPhoneを購入していく姿が見られた。
世界市場で見るとAppleのスマホはAndroidに比べ高価で、プレミアムブランドの扱い。2014年4〜6月期の台数シェアではSamsungの25.2%に対し、11.9%とAndroid勢の攻勢を受けている(IDC調べ)。しかし、日本では通信会社に支払う携帯電話使用料が高い代わりに、端末購入に奨励金を支払うビジネスモデルのため、海外では高価なiPhoneでも他の機種と変わらない価格で購入できる。これが後押しとなって、日本では2014年4〜6月期のシェアが43.6%と2位のソニー(18.3%)を引き離し圧倒的な人気を誇っている(IDC調べ)。
さらに、今回の新機種では通信会社を問わない、いわゆる「SIMロックフリー」版もアップルストア限定で販売され、月額1000円程度の格安SIMカードや、海外の通信会社も利用できるようになった。
海外でも使えるiPhoneが販売される影響で、行列にはAppleファンだけでなく、転売目的とみられる客も多かった。正式な発売日が決まっていない中国では、日本の販売価格の倍近くで取引されるため、組織的に購入し、中国に持ち込んで転売されるケースが多いという。普段は高級外国車が並ぶ表参道の道路脇には、「荷物待ち」とみられる、スモークガラスに包まれたミニバンが列を作っていた。SIMフリーの影響は、こんなところにも出ているようだ。
アップルストア銀座の近くでは、未開封のSIMフリー版を販売価格より高く買い取ることをアピールしたチラシも配られているという。
一方、手に入れたばかりのiPhone 6ユーザーを襲った悲劇がTwitterに報告されている。
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