元兵庫県議の野々村竜太郎氏の政務活動費をめぐる、報告書への虚偽記載問題について、野々村氏は報告していた出張にほとんど行っていなかったことが明らかになった。毎日新聞などが報じている。
兵庫県議会の政務活動費の支出を巡って、詐欺容疑などで刑事告発された野々村竜太郎前県議(48)=西宮市=が県警の任意聴取に「支出の大半は政務活動に使わなかった」と説明していることが、捜査関係者への取材で分かった。日帰り出張は、ほとんどが「カラ出張」で、切手代や文具代名目で実際には金券や食料品を購入していたことも認めたという。県警は、告発された2011〜13年度の政活費計1684万円のほとんどを私的流用していたとみて、立件に向けて詰めの捜査を進める。
(毎日新聞「野々村前県議:「カラ出張」認める 県警聴取に」より 2014/09/18)
野々村氏は2013年度、日帰り出張などの名目で197回日帰り出張をし、さらに、出張ルートにない場所で物品購入した記録があるなど、不自然な支出が目立っていた。
野々村氏が2013年度に申告した総額は、平均を上回る計564万円。交通費を含む「要請陳情等活動費」が約301万6千円で最も多かった。タクシー運賃を除くすべての交通費を、自己申告による「支払証明書」で領収書に替えていた。このほか野々村氏1人の会派「我ら県民の最後の希望」名義でも、新聞購読費や書籍代など36万円の交付を受けており、年間600万円を使い切っていた。
(ハフポスト日本版「野々村竜太郎氏、日帰り出張197回 カレンダーで見ると...【号泣県議】」より 2014/07/08)
県警は近く、詐欺と虚偽公文書作成・行使容疑で立件する方針だという。
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