インスタントラーメンについて(アメリカ人が)知らなかった10のこと

私たちアメリカ人がみんな大学で学んだように、インスタントラーメンはいつでも、たったの3分で調理し食べることができる。これから、あなたのお気に入りの定番食について、毎日食べているのに全く知らなかった10のことを紹介する。

ここ最近、アメリカでは誰もがラーメン好きだ。昔ながらのラーメン屋さんは国の大都市に集中し、インスタントラーメンはあまりの人気のためハンバーガーやロブスター・ロール、さらにはブリトーにもなった。私たちはしょっぱくて病みつきになるヌードルには目がないのだ。

私たちアメリカ人がみんな大学で学んだように、インスタントラーメンはいつでも、たったの3分で調理し食べることができる。これから、あなたのお気に入りの定番食について、毎日食べているのに全く知らなかった10のことを紹介する。

1. 初めてのインスタントラーメンは、スーパーマーケットでぜいたく品と見なされていた。

日本では、今となっては大学生の主食、または一文なしの時に食べるものと見なされているが、昔、インスタントラーメンはかなり高価だった。日清のラーメン商品の創業者、安藤百福は、「チキンラーメン」という、どこでも手軽に食べられるインスタント食品を開発した。それは第二次世界大戦後の1958年、食料が不足していることに気づいた頃だった。しかし日本のスーパーマーケットに並ぶと、生うどんが「チキンラーメン」の6分の1の価格で売られていたため、とても高価な商品と見なされた。

2. ライカーズ島で最も売られている商品である。

ライカーズ島(アメリカで最大の刑務所がある島)の売店は必ずカップヌードルが十分在庫にあるか確かめなければならない。ライカーズ島では35セント(約37円)で売られている。「ニューヨーク・ポスト」によると、販売されている食料品では一番人気が高いという。看守たちは囚人たちが大事なラーメンを食べれるよう熱湯を供給する。時々、囚人たちはヌードルを捨て、袋に入った濃い調味料を刑務所の食堂での味気ない食事に味を加えるために使う。

3. 日清のトップラーメンでベジタリアンなのは「オリエンタル」と「チリ」味だけ。

「チキン」、「ビーフ」や「シュリンプ」味の日清調味料の袋に、動物性食品が本当に入っているとは信じ難いかもしれないが、実際そうなのだ。「チキン」味は鶏脂または粉末を含み、「ビーフ」味は牛脂または粉末を含み、「シュリンプ」味はシュリンプの粉末を含む。覚えておいてほしい ――これはマルちゃんではなく、日清のブランドだけについての話だ。

4. ある人(例えばデイビッド・チャン)は調理せずにラーメンを食べるのを好む。

アメリカのレストランチェーン「モモフク」の創業者、デイビッド・チャンは調味料をふりかけた未調理のラーメンの塊にかぶりつく魅力を「マインド・オブ・ア・シェフ」で説明した。

私は8歳くらいだったと思います。学校から家に帰って来て、ホットポケットとかの代わりに、ラーメンを食べました。子供のころ、それを食べるのが体に悪いということは知りませんでした。体に良いと思っていたんです。

5. ラーメンは中国の「ロウミン」を意味する日本語の言葉。

日本人はこのトレンディな食品名を中国人から借りている。ラーメンは中国語の「ロウミン」または「ラウミン」(捞面)の漢字表記を日本語で発音したという説がある。しかし、最も有力な説として、「ラミアン」(拉麺)が語源であると多くの研究者が考えている。ラーメンは、「ラミアン」という数世紀前に創作された茹でたヌードルの料理に発想を得たということには驚かない。

6. 中国はどの国よりも一番インスタントラーメンを食べる。

世界ラーメン協会(そう、実際にある)によると、インスタントラーメンに対する中国の世界的需要が最も高い。2013年に中国は462.2億個のラーメンパックを消費した。中国の人気ブランド、トンイ・インスタントヌードルは、ウォルマートから露店まで、ほぼどこでも売られている。

7. ある調査によると、日本人の最大の発明はラーメンだと考えている。

日本が世界にもたらしたあらゆるテクノロジーを除き、2000年に富士山科学研究所は、日本人は世界にインスタントラーメンを紹介したことを最も誇りに感じていると述べた。このように感じるのはインスタントラーメンが国内だけではなく国際的な食品でもあることから、真に「『日本製』を代表する」からだという。

8. もし毎食ラーメンを食べるなら、年間140ドルしかかからない。

インスタントラーメンが安いのは事実である。出費より多く金を取り込む事業を「ラーメン代稼ぎ」というのはそれが理由かもしれない。消費者は1パックを約13セント(約14円)で購入できるため(場所による)、もしそれで生活するなら、年間142.65ドル(約1万5000円)しかかからない。比較してみると、平均的なアメリカ人は年間7852ドル(約84万円)を食費に使う。

9. 日本の横浜にはカップヌードル専用の博物館がある。

カップヌードルミュージアムには、カップヌードルの歴史と安藤百福の思想が詰まっている。博物館は「マイカップヌードルファクトリー」を紹介している。訪問者はそこで動物柄のかわいいカスタマイズされたナルトを含む自分のラーメンを組み合わせて作ることができる。博物館のウェブサイトによると、5460通りの味の組み合わせがあるという。

10. 宇宙で食べられた初めてのヌードルはラーメンだった。

安藤百福はラーメンを地球だけではなく、宇宙でも運びやすく手軽に食べれるようにしたいと望み、それを2005年に実現した。安藤は亡くなる2年前に、真空包装したラーメンをより小さい麺(沸騰した水を使わず調理できるように)と濃いめのスープ(飛び散らないように)で作った「スペース・ラム」を開発した。これはディスカバリーのスペースシャトルで旅をする日本人宇宙飛行士、野口聡一のために作られた。

おまけ:1990年代のジャスティン・ティンバーレイクの髪型は、インスタントラーメンを無意識に宣伝していた。

このスタイルが再び流行することを願う。

English Translated by Gengo

【訂正】カップヌードルミュージアムの場所が「大阪」となっていましたが、正確には「横浜」です。謹んで訂正いたします。(2014/09/14 14:35)

【訂正】ラーメンの語源について追記致しました(2014/09/16 09:45)

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