土屋太鳳が自己分析、朝ドラ抜擢は「不器用だったから」
現在放送中のNHK連続テレビ小説『花子とアン』ヒロインの妹役に続き、2015年3月スタートの『まれ』でヒロインに大抜擢された新鋭女優・土屋太鳳(つちや・たお)。朝ドラの新たな“顔”になりつつあるニューヒロインに、『まれ』でのオーディションを振り返りながら、撮影に向けての今の思いを聞いた。
――NHK朝ドラ『まれ』のヒロイン役に決まりましたが、朝ドラ自体は現在の『花子とアン』も含めて、3作目なんですよね?
【土屋】 はい。『まれ』の最終カメラテストは、『花子とアン』の撮影を夜10時半まで行った後に向かって、11時半くらいから受けました。そのときは、吉高由里子さんが「私のパワーを全部あげるからがんばって! 今の撮影を準備運動だと思って」と応援してくれました。
――手ごたえはあったんですか?
【土屋】 いえ、まったくないです。1次審査で落ちたと思いました。自己紹介では緊張してうまく話せないし、セリフは噛むし……。でも、2次、最終と進むことができました。最終では全力を尽くしたんですけど、会場のスタジオをそのまま出たくなかったから、振り返って「チャンスをください!」とアピールしました。言わないと後悔すると思ったので。そこから先のことは覚えていないんですけど。
――希(まれ)という役自体にも、惹かれるものは強かったんですか?
【土屋】 希ちゃんは不器用で、私と同じ。「そこが重なった」とプロデューサーさんも話してくれました。……不器用な一生懸命さが伝わったのかもしれないです。
――でも、太鳳さんって不器用ですか? 演技の幅は広いし、趣味や特技も多いそうですが。
【土屋】 うまくやっていくのが大変というか……。器用ではない気がします。円を描こうとすると、変に長くなって楕円になってしまったり(笑)。
――希はパティシエを目指す役ですが、太鳳さんはお菓子作りは?
【土屋】 します。クッキーやチョコにフランスの粉砂糖をまぶします。おとなしい人にはミントを入れたり、元気な人にはウルトラマン型のチョコにしたり(笑)。相手によって細かいことに気をつけるのが好きなんです。スイーツに込めた想いもちゃんと伝わるんだと思います。
――朝ドラの現場の雰囲気やペースを知っているのは、強みですよね?
【土屋】 吉高さんを見ていると、ヒロインとしての役割もあるし、スケジュールも朝から夜までビッシリ。とても勉強になります。でも私はヒロインというより、作品を一緒に作っていく一員として出演していけたらと思います。
――丁寧で長いブログも毎日書き続けるんですか?
【土屋】 撮影に入ったら、少しずつやり方を変えていくかもしれません。でも、できたら毎日、がんばれるところまでやってみたいです。
――本当に太鳳さんって、すべてに真摯ですよね。
【土屋】 そんなことないです。普段はもうダラーッとしていますから(笑)。