私立の全寮制の国際学校「インターナショナル・スクール・オブ・アジア軽井沢(以下、ISAK=アイザック)」の開校式が8月24日、長野県軽井沢町で開かれ、15カ国・地域から集まった一期生49人が顔を揃えた。
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小林りん代表理事は「この日を迎えられたのは、理念に共鳴して実現を信じ、励まして支えてくれた皆さんのおかげ。資金調達など苦難の道のりだったが、遠回りして"サマースクール"からスタートし、世界中から優秀な先生を迎え、素晴らしい生徒が門を叩いてくれた」などと語り「今日はゴールではなく、スタート」と決意を新たにした。
開校式には、下村博文文部科学相も駆けつけ「アジア全域から素晴らしい人材を集めて学校を作る、素晴らしいコンセプト。国もしっかり応援したい」とグローバル人材を育成する学校にエールを送った。阿部守一長野県知事も「軽井沢の地から、世界で活躍できる人材が生まれることが楽しみ」と期待感を示した。
生徒代表・タイ出身のサリタさんは「とても刺激的なISAKで、素晴らしい高校生活を送り、歴史の第一歩を築きたい」と挨拶。日本の生徒は「サマースクールに参加して、進学を決意した」「これまでの受け身の教育に疑問を感じて、この学校のことを知った」などと応募理由を語った。
ISAKは、アジア太平洋地域で幅広く活躍できる、リーダーシップを発揮できる人材の育成を目指すインターナショナルスクール。学校の理念に賛同した個人や法人らの寄付によって、設立資金や生徒の奨学金など、学校運営の資金を集めた。文科省の教育課程特例校の指定を受け、授業はすべて英語で行われる。
日本で初めて全校生徒に国際バカロレア・ディプロマプログラムを導入*する高等学校となるため、卒業後は世界中の大学へ進学できる。*現在ISAKは、国際バカロレア認定候補校として認められており、開校後の審査を経て、認定校となる予定。
小林さんは、開校式の後に行われた生徒プレゼンテーション(写真)の様子を以下のようにツイートしている。
生徒プレゼンテーション
会場を教室に変えて、今度は教師による生徒達のインタビュー。私のグループでは日本人の男子生徒が「ISAKのリーダーシップの授業を通じて失敗は恐れるべきものではなく学ぶチャンスなのだと知った」、インドの女子生徒は「学んだリーダーシップを母国の女性の地位向上のために役立てたい」と。
— Lin Kobayashi | 小林りん (@linkobayashi) 2014, 8月 24
会場からは教師へも質問が。「なぜあなたのような素晴らしい経歴の教師がISAKにきたのですか?」「理念に美辞麗句を並び立てる学校は数多いが、その実現のために関係者全員が真剣に取り組んでいる学校は本当に稀。私はこのポジティブなエネルギーの中で仕事ができる幸せをかみしめている」と...。
— Lin Kobayashi | 小林りん (@linkobayashi) 2014, 8月 24
私達がやって来た仕事は、学校の舞台装置をつくりこむ作業であり、ようやくその舞台に、こんなにも素晴らしい先生と生徒という「主役」を迎えることができたことを、嬉しく、そして誇りに思った瞬間でした。百聞は一見に如かずと言いますが、ISAKの真価を、皆さんに垣間みて頂けたなら嬉しいです。
— Lin Kobayashi | 小林りん (@linkobayashi) 2014, 8月 24
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