ウェストポイント貧民街で隔離を実施しようとして、住民を威嚇するリベリア軍。2014年8月20日、リベリアの首都モンロビアで撮影。
世界保健機関(WHO)の発表によれば、西アフリカではエボラ出血熱の流行によって1300名以上の命が奪われているが、リベリアでは死者の数が最も多く、しかも最も速いペースで増えている。
長年にわたる戦争と政府の腐敗によって、リベリアの人々の多くは政府当局を信用しておらず、感染した人々を隔離する措置に抵抗を続けている。
8月20日(現地時間)には、リベリアの治安部隊が、ウイルスの拡大を防ごうとして、首都モンロビアのウェストポイント貧民街を封鎖した。そして、これに怒った数百名の住民が、強制的に隔離を行おうとする機動隊や軍隊と衝突した。
住民らがロイターに語ったところによれば、隔離について事前の警告がなかったため、食料を買っておくことができなかったという。また、「ナショナル・ジオグラフィック」の報道では、リベリア、ギニア、シエラレオネの隔離区域には100万を超える人々が住んでいるが、これらの人々は今後、食料や生活必需品を手に入れられなくなる恐れがあるという。
リベリアのウェストポイント貧民街では、石を投げて抵抗する群衆に対して治安部隊が実弾や催涙ガスで応酬し、4名が負傷したとロイターは報じている。以下の写真には、封鎖に抵抗する住民を軍隊が撃退する様子が写っている。
ウェストポイント貧民街で隔離を実施しようとして、住民を威嚇するリベリア軍。2014年8月20日、リベリアの首都モンロビアで撮影。
ウェストポイント貧民街で隔離を実施しようとして整列するリベリアの機動隊。2014年8月20日、リベリアの首都モンロビアで撮影。
ウェストポイント貧民街で隔離を実施しようとして威嚇するリベリアの機動隊。2014年8月20日、リベリアの首都モンロビアで撮影。
隔離に抗議する住民たち。2014年8月20日、リベリアの首都モンロビアで撮影。
エボラ・タスクフォースに護衛されながら貧民街を脱出する、ウェストポイント地区長ミラータ・フラワーズ氏の家族。2014年8月20日、リベリアの首都モンロビアで撮影。
[Charlotte Alfred(English) 日本語版:佐藤卓/ガリレオ]
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