「避難勧告遅かった」広島市危機管理部長、ミス認める
広島市北部で20日未明に起きた土砂災害で、広島市の金山健三・危機管理部長は20日午後、記者団の取材に「避難勧告を出すのが遅かった」と述べ、対応にミスがあったと認めた。広島県警によると、同日午後5時現在で死者は32人、行方不明者は9人となった。
広島市内では20日未明から1時間に100ミリを超える猛烈な雨が降り、広範囲で土石流などが発生。20日午前4時までの1時間で、安佐北区三入東で121ミリ、安佐北区可部町上原で115ミリ、安佐北区役所で102ミリを観測した。一方、市が避難勧告を出したのは午前4時20分だった。
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金山部長は「言い訳を言っても仕方ないが、我々も全く経験したことのない降雨だった」と述べた上で、「意味のある避難勧告が出し切れなかった」と語った。
(朝日新聞社提供)