ギニア、シエラレオネなど西アフリカを起点に、猛威を振るっているエボラ出血熱。8月19日のWHOの発表では、死者は1200人を超えた。
エボラ出血熱の感染者・死者数マップ
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しかし、敵はエボラ出血熱だけではない。雨季も半ばを迎えた現地はマラリアが伝染するピークの時期。ただでさえエボラ出血熱で多くの病院が封鎖されている上に、エボラ出血熱への感染の不安でマラリア患者が病院に行かず、マラリアが蔓延、エボラ出血熱より多くの死者を出す危険性が高まっているという。英インディペンデント紙が伝えている。
現時点では、エボラ出血熱とマラリアの死者数(2012)を比べると、圧倒的にマラリアのほうが多い。
2012年におけるマラリアの死者数マップ
だが、エボラ出血熱が危険であることに変わりはない。
アフリカのハブ空港があり、4400万人の人口を抱えるケニヤをWHOは「ハイリスクな国」と指定。同国はエボラ出血熱の感染者を出しているギニア、リベリア、シエラレオネの3カ国からの渡航を、15日まで禁止していなかった。エボラ出血熱に関しては、WHOは、実験段階の治療薬の投与を認めるなど治療法の確立を急いでいるが、同時にマラリアの蔓延も防がなければならず、難しい舵取りを迫られている。
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※13:28 初出時、ケニアがギニア、リベリア、シエラレオネの3国からの渡航を禁止していない、と記述していましたが、16日に禁止を発表しておりました。お詫びして訂正いたします。
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