自民党の石破茂幹事長が、9月3日に行われるとされている内閣改造・党役員人事について、「正式要請があれば、どんな役職も受ける」と、安倍首相に伝えていたことが分かった。首相周辺を通じて伝えたという。47NEWSなどが報じた。
石破氏の処遇は、第2次安倍政権で初となる改造・党役員人事の焦点。首相は7月に石破氏と会談した際、安保相への就任を打診した。石破氏は回答を保留したが、拒否すれば来年9月の党総裁選に向けて党内対立が激化しかねないと判断、受諾検討に傾いた。
(47NEWS「石破氏が安保相受諾を検討 幹事長に岸田氏ら浮上」より 2014/08/18 02:00)
石破氏が安倍首相から安保担当相の就任を要請されたことについて党内では、「幹事長外し」との見方が広がっている。入閣して安倍首相を支えることで、次の自民党総裁選をにらんだ石破氏の活動が難しくなるためだ。
これに対して、石破氏を支持するグループ「無派閥連絡会」に参加する議員からは「入閣要請はワナ」という意見が出ており、石破氏に批判的な額賀派の会長・青木幹雄元参院議員や森喜朗元首相らも、「安保担当大臣は受けるべきではない」との意向だという。
しかし、石破氏は周辺に「これまでの政治人生で人事を打診され、断ったことはない」とも述べており、安保担当相を受けるのではないかとの見方もある。
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