辺野古沖でボーリング調査を開始 反対派を強制排除する場面も【普天間基地移設】

防衛省沖縄防衛局は8月18日午前、アメリカ軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古沖への移設へ向け、海底のボーリング調査を開始した。同局は14日、埋め立て工場海域にブイを設置。17日には掘削の際の足場となる台船を固定し、調査に着手していた。
時事通信社

防衛省沖縄防衛局は8月18日午前、アメリカ軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古沖への移設へ向け、海底を掘るボーリング調査を開始した。同局は14日、埋め立て工事海域にブイを設置。17日には掘削の際の足場となる台船を固定し、調査に着手していた。時事ドットコムなどが報じた。

政府は、11月の沖縄県知事選を見据えて掘削を進め、同月末には作業を終える方針。調査結果を受けて代替施設の設計を行い、早期の埋め立て開始につなげたい考えだ。(中略)

仲井真弘多知事は18日午前、防衛局の調査について県庁で記者団に、「技術的なプロセスだ。(防衛局は)そういうことをやるために(埋め立て)承認を求めてきたのだから、その通り仕事を進めているのではないか」と述べた。

(時事ドットコム「辺野古沖、掘削作業始まる=普天間移設で沖縄防衛局」2014/08/18 12:31)

政府が海底ボーリング調査に着手するのは2004年以来10年ぶりだ。前回は反対はにより激しい抗議活動が続き、掘削に着手しないまま、翌年、中止に追い込まれた。今回、政府は海上の立ち入り禁止区域を広げ、反対派の進入を防ぐため、ブイやフロートを設置した。朝日新聞が次のように伝えている。

今回、政府は海上の立ち入り禁止区域を広げ、反対派の進入を防ぐためのブイやフロートを設置。反対派が船やカヌーで近づこうとすると、海上保安庁のボートが行く手を阻み、強制的に反対派を排除する場面も繰り返された。

18日も反対派はカヌー約10隻で台船に近づき、「辺野古埋め立て禁止」などと書かれたプラカードを持って抗議。海保もボート約20隻を現場に展開し、反対派の接近を阻止している。辺野古の米軍キャンプ・シュワブ前にも反対派約150人が集まり、「辺野古の海を埋めるな」「ボーリング調査するな」と声を上げている。

(朝日新聞デジタル「辺野古沖でボーリング調査始まる 海保が反対派阻止」より 2014/08/18 11:58)

沖縄防衛局は、今回のボーリング調査について、不発弾調査などと合わせて11月末までに終了するとしている。

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