8月14日に行われた欧州陸上選手権の男子3000メートル障害決勝で、トップでフィニッシュしたフランスのマイディーヌ・メキシベナバが金メダルを剥奪された。ゴール直前にランニングシャツを脱いだことが原因。毎日新聞などが報じた。
3連覇が懸かっていたメキシベナバは、後続を大きく引き離して最後の直線へ入った。そこでシャツを脱ぎ、口にくわえて観客に歓声を求め、最後は左手にシャツを持ってフィニッシュ。レース直後に警告のみを受けたが、その後にスペイン選手団から抗議があり、「競技中は胸と背にはっきり見えるようにナンバーカード(ゼッケン)をつけなければならない」と定めた競技規則に違反したとして失格を宣告された。
(毎日新聞「陸上:シャツ脱いだら金逃す 欧州選手権で仏選手、失格に」より 2014/08/15 19:58)
メキシベナバのレースは完璧だった。イギリス紙・ガーディアンによると、メキシベナバはパリ・サンジェルマンFCの熱狂的なファンであり、サッカー選手がゴールを決めたときのように喜びを表現しただけだと主張しているという。メキシベナバはゼッケン規則を知らなかった。「こんなことになるなんて、思ってなかった。水に流したい」と述べたという。
フランスチームも抗議を行ったが、判定は覆らず順位は2位以下の選手が繰り上がった。フランス陸上競技連盟会長のバーナード・アムサレム氏は、「メキシベナバがシャツを脱いだことで、誰か傷ついた人がいたのか」と指摘した。
「残念ながら、スペインは抗議した。私だったら抗議しなかっただろうさ」
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