インターネット広告のNTTアドは8月6日、LINEやTwitter、Facebookでシェアされる内容が、年代別でどのように違うかを分析した調査結果を発表した。調査によると、10代はFacebookを日常的なニュースを手に入れるポータルサイト感覚で使いこなすのに対し、30代にとってはプライベートな話題をシェアし合うコミュニケーションツールとして使っているという傾向が浮かび上がった。
■Facebookは自分の話題、Twitterはニュース
調査では、LINE、Facebook、Twitterのうち、いずれかのソーシャルメディアを利用している10代から50代の924人に対してインターネットでアンケートを実施。
ツール別にシェアされている内容を比べると、Facebookでシェアされているのは「自分で撮影した動画や画像」「自分の日々の行動記録」など人間関係を軸としたものが多く、Twitterでは「ニュースや記事で取り上げられるような話題性のあるできごと」、「テレビ・雑誌・新聞・ラジオの内容」など、共通の興味関心を軸にしたものが多かった。
LINEで主にシェアされているものは、「自分で撮影した動画や画像」「飲み会や食事会の情報」など、その大半が、仲間同士での会話の延長線上にある事がわかる。
■20代は共有先を使い分け、30代はクローズ、10代はオープン
Facebookのアカウント所有者に対し、Facebookはどのようなコミュニケーションに向いているかを尋ねたところ、20代は「オープンなコミュニティー」でシェアする内容と「クローズドなコミュニティー」でシェアする内容を上手く使い分けていた。
10代は「社会情勢・ビジネス関連の情報共有に向いている」という意識が強く、10代にとってFacebookは日常的なニュースを手に入れるポータルサイトに近い存在であるとみられる。
30代は「自分の生活・行動の情報提供(拡散)に向いている」という意識が強い一方「社会情勢・ビジネス関連の情報共有に向いている」という意識が低い。30代にとってFacebookはプライベートな話題をシェアし合うコミュニケーションツールという位置づけなのではないかとNTTアドは分析している。
Facebookでシェアする内容を男女別に見ると、男性は「社会情勢・ビジネス関連の情報共有に向いている」という意識が強く、「オープンなコミュニティー」でシェアする内容と「クローズドなコミュニティー」でシェアする内容を使い分けているとみられる。
一方、女性は、「流行・トレンド関連の情報共有に向いている」「自分の生活・行動の情報提供(拡散)に向いている」といった意識が強く、仲間同士で女子感やリア充を演出し、好感度を高めたいという欲求がうかがえる。
■シェア内容を男女別、コミュニティ別に分けると
NTTアドは、さらに20代、30代男女を対象にグループを実施。ソーシャルメディア上でシェアされる内容を整理したところ、次の4つに分けることができたという。
(1)キワモノ系シェア(男性/クローズドなコミュニティー内)
お騒がせネタ、あるいはハプニング系のネタなど、ややきわどいネタを、Twitterなど、やや匿名性の高いソーシャルメディアや、LINEやFacebookのグループ内においてシェアすることで「仲間内感」を共有する。
(2)ネタバラシ系シェア(女性/クローズドなコミュニティー内)
「Instagram」など、フォロワー数が限定され、趣味性の高い仲間同士でしか繋がらないソーシャルメディアでは、自分のファッションのネタばらし(どこで洋服を買ったか、値段など)を共有する。
(3)情報武装系シェア(男性/オープンなコミュニティー内)
タイムライン上など、オフィシャル感の高い場では、ビジネスネタやニュースネタ、自己啓発ネタなどをシェアすることで、仕事に対する意欲をアピールする。
(4)女子感演出系シェア(女性/オープンなコミュニティー内)
流行りモノの飲食店や新商品、流行のスポットなどに行ったり買ったりした体験を共有することで「新しい、おしゃれなもの好き」の女子感を共有する。
(NTTアド「先事新聞 vol.32 今どきのシェアネタ事情」より)
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