バンコクの日本人男性が所有するマンションで9人の乳幼児が保護された問題で、男性が香港在住の資産家であることが8月8日、男性の代理人らの話で明らかになった。タイの入国管理当局によると男性の年齢は24歳。この男性が代理出産で産ませた乳幼児9人の父親だとみられている。47NEWSなどが報じた。
タイのメディアによると、父親は7日、マカオに向けタイを出国した。過去2年間に65回タイに入国した記録があり、タイや日本、香港などの間を頻繁に行き来し、乳幼児を養育していた可能性が出てきた。
(47NEWS「父親は香港在住の24歳 資産家、頻繁にタイ訪問か」より 2014/08/08 06:49)
タイ警察は、保護された乳幼児9人について、男性が代理出産で産ませ、国際的な人身売買の目的で養育されていた疑いもあるとみて捜査を進めている。しかし、代理人はこれまでの共同通信の取材に、こうした疑いを否定しているという。
代理人は男性について「養育費に毎月20万バーツ(約63万円)をかけ、自分の子供として大切にしていた」と説明し、人身売買など犯罪の可能性を否定しているという。
さらに男性の代理人は、地元メディアに対し、男性が、すでに3人の乳幼児を日本に連れ帰ったことを認めたという。男性の乳幼児は、少なくとも12人にのぼるとみられる。
この問題では、朝日新聞デジタルが「同じ部屋に1年半ほど前から別の乳幼児が入れ代わり立ち代わりいたとみられることが、複数の住民の話でわかった」と報じている。
マンションの住人の話では、男性の部屋には、2012年末か13年初めから、乳幼児とベビーシッターたちが住み始めた。
(中略)
一方、男性の代理人のタイ人弁護士は朝日新聞に「男性は資産家で、子どもがおらず、後継者を求めていた」と9人を自分の子どもにするつもりだったと説明。「タイで子ども名義の資産を買ったほか、生命保険の受取人にするなど、人身取引ならばあり得ない措置をとっている」とした。
(朝日新聞デジタル「別の乳幼児も出入りか タイの部屋、24歳の日本人所有」より 2014/08/08 00:46)
タイ警察によると、タイには代理出産を禁じる法律はなく、代理母と血縁関係があり商業目的ではないなどの条件を満たせば、代理出産は認められている。
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