韓国船沈没、救助を待つ高校生が見殺しにされるまでを再現【動画】

独立系インターネット・ニュースサイトの「ニュースタパ」は、遺族・行方不明者の家族らの団体と共同で、約40分のドキュメンタリーフィルム「セウォル号のゴールデンタイム~国家はなかった」を制作し公開した。

韓国の独立系の調査報道機関「ニュースタパ」は、遺族・行方不明者の家族らの団体と共同で、約40分のドキュメンタリーフィルム「セウォル号のゴールデンタイム~国家はなかった」を制作し公開した。

7月24日に韓国語版をYouTubeで公開したところ、再生回数が約10万回を記録するなど人気を集めたため、8月5日に英語字幕版を公開した。

公開された管制センターとの交信や海洋警察の救出場面の映像、遺族らから提供された、生前の高校生が撮影していた事故直後の船内の映像、生存者や救出に当たった民間潜水士らの証言などを織り交ぜて、事故後72時間に起きた出来事を再現している。

映像には、船室内で救出を待っていた高校生が、窓の外で待機する海洋警察のレスキュー隊員を写した動画、乗客を救出しようとセウォル号に近づく漁船を海洋警察が制止する場面、救助活動の真っ最中に、大統領府の職員が「大統領に報告するから」と、現場の映像を何度も要求する音声が使われている。生存者数を巡る韓国政府内の混乱や、救助態勢を巡るその後の混乱とともに、300人以上の死者・行方不明者を出した大惨事が人災だったことを浮き彫りにしている。

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