タイ人女性(21)に代理出産を依頼したオーストラリア人夫婦が、生まれた双子のうち、ダウン症だった男の赤ちゃんの引き取りを拒んだ。一方、自ら育てる決心をしたこのタイ人女性に支援の輪が広がっている。MSN産経ニュースなどが報じた。
女性は仲介業者を通じ、1万6000豪ドル(約153万円)で体外受精の卵子の代理出産を引き受けた。借金の返済や、6歳と3歳の子供の養育費が必要だったという。
双子を身ごもったが、障害が判明。妊娠7カ月目で依頼人夫妻は中絶を要求したが、女性は拒否し、昨年12月に出産した。依頼人のうち50歳代の夫は病院を訪れ、面倒を見られないとして健康な女児だけ引き取ったという。夫はメディアに「男児の存在は知らなかった」としている。
(MSN産経ニュース「ダウン症の子を出産したタイの代理母に支援の声」より 2014/08/04 22:40)
代理母になったのは、パタラモン・チャンブアさん。中絶を拒否したのは宗教上の理由からだったという。
メディアの報道によると、赤ちゃんはダウン症以外にも先天性心疾患を患っており、手術が必要という。
オーストラリアでは手術費を集める募金活動が始まり、現時点で20万豪ドル(約1900万円)近くの募金が寄せられているという。
今回のケースはタイとオーストラリア両国で議論を呼び、タイでの商業的代理出産の禁止を求める声が上がっている。
(ロイター「代理出産でダウン症の赤ちゃん、依頼夫婦が引き取り拒否」より 2014/08/04 12:34)
この問題について世界各地のメディアも大きく取り上げており、国際的なビジネスとして進められている代理出産の是非や規制のあり方について議論を呼んでいる。
ハフィントンポスト日本版はFacebook ページでも情報発信しています。
ハフィントンポスト日本版はTwitterでも情報発信しています。@HuffPostJapan をフォロー
関連記事