消えたマレーシア航空370便、「墜落位置の精度の高い情報得た」オーストラリア政府が捜索再開へ

2014年3月8日、クアラルンプールから北京に向かう途中、乗員乗客239名を乗せ姿を消し、未だ見つかっていないマレーシア航空370便。4月末で打ち切られた捜索が、オーストラリア政府によって9月にも再開されるという。

2014年3月8日、クアラルンプールから北京に向かう途中、乗員乗客239名を乗せ姿を消し、未だ見つかっていないマレーシア航空370便。4月末で打ち切られた捜索が、オーストラリア政府によって9月にも再開されるという。CNNが8月5日、伝えた

捜索はオーストラリアから西に1800kmのインド洋沖で行われ、その範囲は6万平方km。海中の捜索も含む。オーストラリア政府によれば、5600万USドル(約57億円)の費用と、約1年の時間がかかる見込み。

調査再開に至った理由は、調査船から集めた情報を集約し、より高い精度で予測ができたこと。MH370便が残した衛星通信の記録をもとに、これまで予測されていた範囲から、さらに絞りこんだ地域を捜索する。

だが、それでも2009年に墜落したエールフランス447便の捜索範囲の4倍の広さで、発見を保証するものではないとしている。捜索範囲の中には、海底7000mの地域もあり、そうした地域に墜落していた場合、発見は困難になる。「自信があるかと言われれば、ノーだ」という捜索担当者のコメントもCNNは紹介している。

MH370便の失踪をめぐっては、当初、撃墜説や機長のプライベートに関わる報道まで、さまざまな憶測を呼んできた。しかし実際のところ、確実と思われるのは、自動飛行モードのまま、燃料切れで南インド洋に墜落したということくらい。機体の破片さえ見つかっていない状態のまま、困難な捜索が再開されようとしている。

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