[ワシントン/モスクワ 1日 ロイター] - オバマ米大統領は1日、ロシアのプーチン大統領と電話会談を行い、ロシアがウクライナ東部の分離派を支援していることを米国が懸念していると伝えた。
ホワイトハウスが発表した声明によると、オバマ大統領は「ロシアがウクライナの分離派に対する支援を拡大していることに対する米国の重大な懸念」をあらためて表明。同時に、外交手段を通してウクライナ危機を解決するよう強調した。
Advertisement
また、米国はロシアが中距離核戦力全廃条約に違反したとしているが、オバマ大統領はこの点に関する懸念も伝えた。
ロシア大統領府も電話会談を受け声明を発表。「プーチン大統領は、制裁措置を強化する米国の手法について、2国間関係だけでなく国際的な安定に対し深刻な損害をもたらし、生産的ではないと指摘した」とした。
ただ、米ロ首脳の間に「大きな隔たり」が残っているとしながらも、両首脳はウクライナ東部の「即時停戦、および持続的な停戦」を実現することの重要性では一致したとした。
ホワイトハウスもまた、両首脳は対話の窓口を維持することで合意したとしている。
今回の米ロ首脳の電話会談は、7月17日のマレーシア航空墜落事件以来初めて。
【関連記事】
関連記事