[北京 30日 ロイター] - 中国最高指導部メンバーだった周永康・前共産党中央政法委員会書記(71)が汚職容疑で捜査を受けることについて、胡錦濤・前国家主席と江沢民・元国家主席が習近平・現国家主席に同意を与えていたことが分かった。指導部に近い2人の関係筋がロイターに明らかにした。
国家主席と党総書記を務め、現在でも影響力を保持する長老2人のお墨付きを得ていたことで、元最高幹部への捜査が党内対立につながるのではないかとの懸念は後退しそうだ。
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関係筋は「江沢民、胡錦濤、習近平の3氏は、党規違反で周永康氏を扱うことで合意した」と明らかにした。
共産党の声明では周氏の違反行為について詳細には触れられていないものの、関係筋によると、家族や側近に関わる汚職のほか、人事に絡んだ収賄の疑いがかけられているという。
関係筋は「周氏に対する罪が全て公にされるとは限らないだろう」と述べた。この関係筋は海外の記者に話す権限がないとして匿名を希望した。
周氏が最後に公の場に姿を見せたのは、昨年10月1日に中国石油大学(北京)で開かれたイベントだった。
周氏からコメントを得ることはできず、同氏に弁護士がついているかどうかも不明。
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