イスラエルによるパレスチナ自治区ガザでの軍事作戦で、ガザ北部ベイトハヌーンにある避難民を受け入れている国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の学校が7月24日、砲撃を受け、少なくとも15人が死亡、200人以上が負傷した。パレスチナのメディアの報道として、時事ドットコムなどが伝えた。イスラエル軍による砲撃の可能性が高いという。
UNRWA側は、学校付近でイスラエル軍とイスラム原理主義組織ハマスが交戦していたため、避難民を別の場所に移動させる時間を与えるよう、事前に軍に頼んでいたという。
イスラエルのガザでの地上戦は8日目に突入。ガザでは14万人以上の住民が国連施設などに避難している。同じく地上戦が行われた2008~09年の戦闘時の倍以上の人数に相当し、どの避難所も定員超過の状態だ。
(時事ドットコム「ガザの国連施設に砲撃=避難民15人以上死亡」より 2014/07/25 01:23)
一方イスラエル軍は、ハマスのロケット弾が学校に着弾した可能性も否定できず調査中だとしている。
■ガザの死者788人、うち子供の犠牲者は190人に
イスラエル軍とハマスの戦闘は25日で開始から18日目になった。ガザの保健省によると、24日夜までにガザでは計788人が死亡した。
このうち子どもが190人を占める。負傷者は5千人を超えた。14万人以上が住まいを追われ、国連機関などの施設で避難生活を送っている。イスラエル軍も兵士32人が死亡した。
(朝日新聞デジタル「ガザ国連学校砲撃、事務総長が非難 死者788人に」より 2014/07/25 11:06)
国連の潘基文事務総長は24日、国連運営の学校への砲撃について「この行いを強く非難する」との声明を発表した。イスラエル軍とハマスの戦闘で市民の犠牲が増え続けており、国際社会から双方に対する批判が強まっている。
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