[ブエノスアイレス 18日 ロイター] - アルゼンチンは18日、中国から75億ドルの融資を受ける協定に調印した。アルゼンチンは現在、未払い債務をめぐる争いが原因で、世界の資本市場からの資金調達ができない状況に置かれている。
アルゼンチンのフェルナンデス大統領と中国の習近平国家主席が調印した協定によると、中国開発銀行がアルゼンチン南部パタゴニアでの水力発電用ダム2基の建設費用として47億ドルのほか、長期にわたり遅延している鉄道建設プロジェクト向けに21億ドルを融資する予定。鉄道が完成すれば、アルゼンチンの農業地帯から港への穀物輸送が効率的になる。
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アルゼンチンは大豆とトウモロコシの世界3位の輸出大国で、中国はアルゼンチン産大豆の主要な買い手でもある。
また、両国の中央銀行による3年間で110億ドル規模の通貨スワップ協定にも調印した。これにより、アルゼンチンは中国からの輸入品の代金を人民元で支払うことが可能となる。
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