クーデターによる軍政下にあるタイのインラック前首相は7月18日、バンコク市内のホテルで5月7日の失職後初めて記者会見し、海外渡航を計画していると認めた上で、国外への逃亡を図っているのではないかという臆測を否定した。
インラック氏はコメ買い上げ制度をめぐる汚職疑惑で検察当局に告発されている。NHKニュースなどが報じた。
Advertisement
インラック氏は訴追の動きについて「一方的な証言に基づいて短期間に出された決定で、不公平だ」と非難しました。そのうえで今月下旬からヨーロッパ諸国やアメリカを訪問する計画を巡って、タイのメディアなどが訴追を逃れるために、そのまま国外逃亡するのではないかという臆測を伝えていることについて、「私がタイを見捨てることはありません。必ず戻ってきます」と述べました。
インラック前首相は会見で、クーデターや軍事政権を直接、批判することは避けましたが、みずからの政治的な影響力が完全に失われる事態を防ぐために記者会見に踏み切ったものとみられます。
(NHKニュース「タイ前首相 国外逃亡の臆測否定」より 2014/07/18 23:20)
軍による5月22日のクーデター後にインラック氏は一時拘束されたが、政治活動をしないことや海外渡航時には軍政に届け出ることを条件に解放された。軍政は今回海外渡航を許可した。兄のタクシン元首相と同様に国外逃亡を図るとの見方が出ていた。
【関連記事】
ハフィントンポスト日本版はFacebook ページでも情報発信しています。
ハフィントンポスト日本版はTwitterでも情報発信しています。@HuffPostJapan をフォロー
関連記事