宇宙には我々以外に生命体はいないと考えるのは極めて非現実的である。NASA (アメリカ航空宇宙局) の専門たちはこのように述べており、宇宙人を発見する日もそう遠くはないようだ。実際に、20年もすれば発見されるかもしれない。
NASAは7月14日にワシントンD.C.本部でパネルディスカッションを開催し、専門家らが生命体が宿る地球に似た惑星の探査について議論した。科学者らは最近の宇宙望遠鏡の技術の進歩をふまえ、今後数十年の間に、我々が唯一の生命体とするのは疑わしいことを確認できるだろうと予測している。
「あと20年もすれば、我々が宇宙で唯一の生命体ではないことが確認できるだろう」NASAに所属する惑星科学者ケビン・ハンド氏は、パネルディスカッションで撮影されたのちYou Tubeに投稿された映像で語っている。
NASAのチャールズ・ボールデン長官もハンド氏の発言に同調した。
「無限に広がる宇宙で我々人間が唯一の生命体である可能性は極めて低い」と彼は述べている。
今年に入ってからNASAのケプラー宇宙望遠鏡が、他の恒星の「ハビタブルゾーン」で地球に似た惑星を確認した。当時、惑星ケプラー186の観測結果は、太陽に似た恒星のハビタブルゾーンで軌道を周回する地球規模の惑星が初めて発見されたとして人々に歓迎された。
科学者らは、宇宙には他にも地球に似た惑星が数多く存在すると考えている。そしてその内のいくつかには宇宙人が存在していると。
「惑星科学者は、おそらくこの銀河系のすべての恒星に、それぞれ少なくとも1つの惑星があると考えています」マサチューセッツ工科大学で天文物理・科学を教えるサラ・シーガー教授はディスカッションで語った。「近い将来、人々が星を指さして『あの星には地球にそっくりの惑星がある』といった会話をする日が来るでしょう」
2018年に予定されているジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の打ち上げで、NASAの惑星探査ミッションは一層勢いづくだろう。この新しい装置は赤外線観測用に設計されており、太陽系外惑星の発見を後押しする。
しかし、「実際に生命体の形跡を見つけるには、次世代の望遠鏡が必要になるだろう」と、宇宙望遠鏡科学研究所 (STScI) のマット・マウンテン所長は14日のパネルディスカッションで述べた。「そしてその実現には、新しいロケット、宇宙に行くための新しいアプローチ、大型望遠鏡を開発するための新しいアプローチ、つまり非常に高機能の光学機器が必要となるだろう」
地球外生命体の発見に関するディスカッション全体は、上の動画で閲覧できる。
[Sara Gates(English) Translation by Gengo]
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