坂本龍一さん、咽頭がんで演奏活動休止【UPDATE】

世界的音楽家の坂本龍一さん(62)が中咽頭がんであることが、分かった。治療に専念するため、演奏活動を全面的に休止する。7月10日午後にも、文章で正式発表をする予定。
EPA時事

世界的音楽家でニューヨーク在住の坂本龍一さん(62)が中咽頭がんであることが、分かった。治療に専念するため、演奏活動を全面的に休止する。7月10日、公式サイトで正式発表し、「必ずきちんと治して戻ってまいります。しばらくの間、静かに見守っていただけたら幸甚です」とコメントした。本人のメッセージは以下の通り。

6月末のこと、わたしには中咽頭癌があることが分かり、熟慮の末、しばらく治療に専念することにいたしました。多くのみなさまに、多大なご迷惑をおかけすることは深く承知していますが、自分の身体あっての仕事ですから、このような苦渋の選択をせざるをえませんでした。

(「音楽家 坂本龍一に関するお知らせ」)

坂本さんは環境や平和問題への関心が深く、2011年3月の東日本大震災の後は反原発活動に精力を注いできた。

坂本さんは、1978年にシンセサイザーを主体にしたバンド「YMO」を細野晴臣さんや高橋幸宏さんと3人で結成して一世を風靡。「テクノポップ」という音楽ジャンルの立役者となった。YMOが解散した後はソロ活動を続け、1987年の映画「ラストエンペラー」の劇中曲でアカデミー賞を受賞している。

坂本龍一(さかもと・りゅういち)

1952- 昭和後期-平成時代のミュージシャン。

昭和27年1月17日生まれ。昭和53年イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)を結成、テクノポップブームをまきおこす。アカデミー賞オリジナル作曲賞を受賞した映画「ラストエンペラー」では俳優として出演もするなど幅ひろく活動。平成21年フランス芸術文化勲章オフィシエを受章。22年「Ryuichi Sakamoto Playing The Piano 2009」で芸術選奨文部科学大臣賞。25年ベネチア国際映画祭コンペティション部門の審査員となる。東京都出身。東京芸大卒。

(コトバンク「坂本龍一 とは」より)

【UPDATE】公式サイトで発表があったので加筆しました。(2014/07/10 12:46)

【UPDATE2】記事中、坂本さんが反原発運動の立場から、咽頭がんに効果があるとされる放射線治療を拒否したとの一部報道を引用しましたが、これに対して坂本さんのマネージャーがTwitterで批判するなど関係者が否定、また坂本さんも疑問を投げかけるコメントをしました。このためタイトルとともに、該当部分を削除します。(2014/07/10 15:46)

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