菅義偉官房長官は9日午前の会見で、北朝鮮が同日朝、複数の弾道ミサイルを発射したことについて、安保理決議に違反しており、大使館ルートを通じて厳重に抗議したと語った。ミサイル発射の意図や目的については「現時点で答えるのは差し控えたい」とした。
菅官房長官は北朝鮮のミサイル発射について「午前4時から4時20分ごろにかけて北朝鮮南西部から北東に向けて複数の弾道ミサイルを発射したもようだ。発射されたミサイルは最大500キロメートル飛翔し、日本海上に落下したと推定している」と説明。 日本政府として現在分析中だとしたが、「ミサイル発射の意図や目的については、わが国として現時点で答えることは差し控えたい」とするにとどめた。
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先の日朝協議での合意に基づき、北朝鮮が特別調査委員会で拉致被害者などに関する調査を行っていることへの影響については「北朝鮮が特別委員会の調査を開始したところであり、調査の進ちょくを慎重に見極める立場に変わりはない」と語った。[東京 9日 ロイター]
(石田仁志 編集:内田慎一)
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