インターネット交流サイト(SNS)最大手の米フェイスブックが研究者を通じてユーザーに心理実験を行っていた問題で、情報保護法に抵触した疑いで英当局が調査を行っていると、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が報じた。
それによると、調査を行っているのは個人情報保護を管轄する英情報コミッショナー事務局(ICO)で、フェイスブックに対して実験に関する問い合わせを行う計画だという。FTは、ICOの広報担当の話として、具体的な違反内容についてはまだ明らかではないと伝えた。
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フェイスブックは2012年、ユーザー約70万人を対象に事前の説明なしに心理実験を実施。発覚後に物議を醸している同実験は、フェイスブックがユーザーの感情を変化させ、投稿内容をより肯定的、または否定的なものに促すことが可能かということを調べるものだったという。
ICOとフェイスブックに電子メールでコメントを求めたが、今のところ回答は得られていない。
インターネットのプライバシーをめぐっては、米国家安全保障局(NSA)の契約職員だったエドワード・スノーデン容疑者が昨年、米国による監視活動を暴露し、大きな問題となった。[1日 ロイター]