9月13日に開幕を迎える電気自動車(EV)のF1とも呼ばれる「フォーミュラE」の最終レース会場が、ロンドン市内に決定した。6月30日には、ビッグベンを背景に、テムズ川にかかるウエストミンスター橋で公開走行が行われ、元F1ドライバーの鈴木亜久里さんが率いるチームも参加した。SKY NEWSなどが報じている。
フォーミュラEは、F1と同じく国際自動車連盟(FIA)が管轄するEVによるレース。初年度は、バッテリーの交換を行う代わりにドライバー1名あたり2台のマシンを用意し、ピットイン時に乗り換えるという方式を採用。今後は停車中のワイヤレス充電や、走行中の充電なども視野に入れているという。
EVは排気ガスを一切排出しないため、フォーミュラEはモータースポーツ史上初めて、全公道レースとなった。徐々に回転数があがるエンジンとは違い、いきなり最高出力も可能なモーターで走るため、市街地での観戦はF1をはるかに上回るスピード感を期待できる。
レースは2014年9月11日の北京での開催を皮切りに、ブエノスアイレス(アルゼンチン)、モンテカルロ(モナコ)、マイアミ(アメリカ)、ベルリン(ドイツ)など世界の全10都市で開催される予定。大都市のランドマークを背景にフォーミュラカーが疾走するというかつてない光景と興奮を味わえる。
参戦が決まっているのは10チーム。それぞれ、2人のドライバーを起用できる。鈴木氏が会長を務める「アムリン・アグリ」は、ドライバーの1人にイギリス人女性のキャサリン・レッグさん(33、下画像)を起用すると発表。
また、30日には元F1ドライバーで2004年のモナコウイナーのヤルノ・トゥルーリ氏が率いる「トゥルーリGP」が、ドライバーにイタリア人女性のミケーラ・セルッティさん(27、下画像)を起用することを発表し、2人の女性ドライバーの参加決定が決まっている。
EVは充電設備の普及の遅れなどで世界的に販売が伸び悩んでいているが、フォーミュラEの開催により、販売拡大につなげられるのではないかと期待が高まっているという。
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